フォークリフト用のカメラや安全機器、各種用品を扱っていると、 お客様から「リーチに取り付けたい」「ツメの部分に付けたい」 「サイドシフト付きでも使えますか?」といった相談を受けることがあります。
フォークリフトを専門に扱っていない工具商や部品商社の方にとっては、 車両の種類やツメ周りの名称が分かりにくいこともあるのではないでしょうか。
そこで今回は、フォークリフト用品を扱ううえで知っておきたい フォークリフトの種類と、ツメ(フォーク)周辺の基本的な名称や仕様 について簡単にご紹介します。
まず覚えておきたいフォークリフトの種類
工場や物流倉庫で一般的に使われているフォークリフトは、 まず「カウンター式」と「リーチ式」の2種類を覚えておけば分かりやすいでしょう。
カウンター式フォークリフト
カウンター式は、一般的に「フォークリフト」と聞いて 多くの人がイメージする形の車両です。
車体前方にツメ(フォーク)があり、 後方にカウンターウエイトを備えることで、 荷物を持ち上げた際のバランスを取っています。
運転席に座って操作するタイプが一般的で、 工場や倉庫だけでなく屋外でも幅広く使用されています。 現場では「カウンター」「カウンター式」と呼ばれることが多くあります。
リーチ式フォークリフト
リーチ式は、物流倉庫や工場内でよく使用されているフォークリフトです。
カウンター式と比べて車体が細く、 立った状態で操作するタイプが多いため、 狭い通路やラック間での荷役作業に向いています。
現場では「リーチ」「リーチ車」と呼ばれることが一般的です。
座って運転するタイプが中心。工場・倉庫・屋外など幅広い場所で使用されます。
立って操作するタイプが中心。狭い倉庫内やラック作業に向いています。
フォークリフトの基本的な名称
フォークリフト用カメラやレーザー、安全センサーなどの商品を扱う場合は、 車両の基本的な名称を知っておくと、 お客様との打ち合わせや商品の選定がスムーズになります。
ツメ(フォーク)
パレットや荷物の下に差し込む部分です。
正式には「フォーク」と呼ばれますが、 日本の現場では「ツメ」という呼び方も非常によく使われます。
「ツメにカメラを付けたい」「ツメの先端を見たい」と言われた場合は、 基本的にこのフォーク部分を指しています。
フォークキャリッジ
ツメを取り付けている横長の部分です。 左右2本のフォークは、このフォークキャリッジに取り付けられています。
フォークリフト用カメラやセンサーなどの後付け機器では、 取付位置の候補になることもあります。
バックレスト
フォークキャリッジの上にある格子状の部分です。 荷物が運転席側へ倒れ込むことを防ぐための部品で、 「荷役バックレスト」と呼ばれることもあります。
マスト
ツメやフォークキャリッジを上下させるための、 車両前方にある縦長の構造部分です。
フォークリフト用品を取り付ける際には、 マストが上下に動くことや、 マスト内部のチェーンや油圧ホースとの干渉にも注意が必要です。
ヘッドガード
運転席の上部にある、屋根のような形をした保護部分です。 正式には「オーバーヘッドガード」と呼ばれますが、 現場では「ヘッドガード」と呼ばれることも多くあります。
荷物などが上から落下した際に、運転者を保護するための重要な部分です。 フォークリフト用のカメラ、回転灯、フラッシュライト、センサーなどを 後付けする際の取付場所として利用されることもあります。
ヘッドガード周辺に機器を取り付ける場合は、 運転者の視界やマストの動作、配線の取り回しなども確認しておきましょう。
ツメ周りにはいくつかの仕様がある
フォークリフトのツメ周辺は、 すべての車両が同じ構造というわけではありません。
標準仕様のほか、 サイドシフターやフォークシフターなど、 荷役作業をしやすくする装置が取り付けられている場合があります。
標準タイプ
もっとも基本的な構造です。
左右2本のツメがフォークキャリッジに取り付けられており、 ツメの間隔を変更する場合は、 手作業で位置を調整するタイプが一般的です。
サイドシフター
サイドシフターは、 ツメとフォークキャリッジ全体を左右に動かす装置です。
フォークリフト本体を細かく切り返さなくても、 パレットの差し込み位置に合わせてツメを左右に微調整できます。
フォークシフター
フォークシフターは、 左右2本のツメの間隔を調整するための装置です。
パレットや荷物の幅に合わせて、 運転席からツメの間隔を変更できるため、 異なるサイズの荷物を扱う現場で便利です。
「フォークポジショナー」と呼ばれる場合もあります。
サイドシフト+フォークシフター
車両によっては、 サイドシフト機能とフォークシフト機能の両方を備えている場合もあります。
- ツメ全体を左右へ動かす
- 左右のツメの間隔を調整する
この2つの動作ができるため、 さまざまなパレットや荷物に対応しやすくなります。
一方で、標準仕様よりもツメ周辺の構造が複雑になるため、 フォークリフト用カメラやセンサーを取り付ける際には、 事前確認が必要です。
ロングツメを使用しているフォークリフトもある
フォークリフトによっては、 標準よりも長いツメを使用している場合があります。
一般的には「ロングツメ」「ロングフォーク」などと呼ばれ、 奥行きのある荷物や長尺物を扱う際などに使用されています。
フォーク部分へカメラやセンサーを取り付ける場合は、 ツメの長さによって取付位置やカメラの見え方が変わることがあります。
フォークリフト用品を選ぶ際に確認したいポイント
フォークリフト用カメラやレーザー、安全センサーなどの商品を選定する際には、 メーカー名や積載能力だけでは判断できない場合があります。
特にツメ周辺へ取り付ける商品では、 次の項目を確認しておくと選定がしやすくなります。
- カウンター式かリーチ式か
- フォークリフトのメーカー・型式
- 標準タイプかサイドシフター付きか
- フォークシフターの有無
- ツメの長さや幅
- 取り付けを希望する場所
名称や仕様が分からなくても問題ありません。
フォークリフト全体の写真と、 ツメ・フォークキャリッジ・マスト周辺の写真があれば、 車両仕様を確認しやすくなります。
まとめ
フォークリフト用品を扱う際は、 まず「カウンター式」と「リーチ式」の違いを知っておくと、 お客様との会話がしやすくなります。
また、ツメ(フォーク)、フォークキャリッジ、 バックレスト、マスト、ヘッドガードといった基本名称に加え、 サイドシフターやフォークシフターの違いも覚えておくと便利です。
同じフォークリフトでも車両によって仕様は異なるため、 後付けのカメラや安全機器を選ぶ際には、 実際の車両を確認することが重要です。
フォークリフト用品の選定でお困りの場合はご相談ください。
マーベルオートサービスでは、 フォークリフト用カメラ、レーザー、安全センサーなどについて、 車両写真を確認しながら商品選定や取付方法をご案内しています。
「このフォークリフトに取り付けできるか分からない」 「ツメ周辺の仕様が分からない」 といった場合も、お気軽にお問い合わせください。